【個展】弘前「CAFE&RESTAURANT BRICK」
Plate -Vol.01 - OZU Wataru「リンゴの星」
企画概要
ひとつひとつ丁寧に。私たちのコンセプトである「れんが(=BRICK)」は、私たちの礎(いしづえ)です。ただ、レンガを高く強固のものにするためには、レンガを積む土の上に「路盤材(=Plate)」を敷きつめなければなりません。その路盤材の上に、多くのレンガが積み上がり、記憶に残るような素晴らしい空間を作り上げるのです。
そこで私たちは、新たな記憶の場として、若手アーティストの作品を一時的に展示、制作する場を設け、「社会に拓く場(=Plate)」として提供することにしました。その「Plate」を基盤に、大きく世界に羽ばたいて欲しいと願っております。第1回は小津航氏です。どんな作品を展示するのか、その制作現場とともに、ご覧いただければと思います。
ステートメント
25時、アトリエの窓から空を見上げる。
東京から40㎞も離れれば頭上の夜空に星がはっきりと光っている。
星々は大きく輝いていたり、微かに光を放っていたりと様々な表情を見せる。
あっちの星とこっちの星は何光年と離れた距離にポカリと浮かんでいるはずなのに、天井に開けた針の穴の隙間から溢れる光のようにビッタリと張り付いて見える。
アトリエの床上には制作している静物画のモチーフのリンゴが転がっていて、イーゼルには描きかけのリンゴの絵が立て掛けてある。
床上のリンゴの静物画は東洋の絵画空間を再考し、絵画空間すべてをモノが存在する空間としてとらえて、同時に鑑賞者とキャンバスの間には縛るものがなく画家が絵を描く手の動きのように自由に目線を移動することができ、見る人と正対する様にフラットであって欲しいと考えています。
「絵画内の空間」と「絵画よりこちらの空間」を隔てることなく、「画家と床上のモチーフ」と「鑑賞者と絵画内のモチーフ」の関係は同じ関係であり、アトリエの床にあったリンゴを、リンゴの絵に置き換えて、アトリエの空間を持ち出せればと考えています。
甘いリンゴの香りがするアトリエの中で、手前も奥もなくモチーフとキャンバスと画家が同じように存在して、キャンバスの中のリンゴは夜空の星のよう張り付いて欲しいとおもいます。
会期:2020年9月30日(水)から2021年3月22日(月)まで
※2020年9月30日―10月9日まで現地にて滞在制作を行います
会場:「CAFE&RESTAURANT BRICK」1階壁に展示
※ならびに2階スペースにて期間限定に作家自身が制作活動を行います。
住所:青森県弘前市大字吉野町2−11 旧吉井酒造煉瓦倉庫内
電話:075-585-4160
開館時間:モーニング9:00~11:00、ランチ・アラカルト11:00~、ディナー16:00~21:00
休館日:火曜
備考:展示・販売について:一部商品については、アプリ「ArtSticker」でオンライン販売いたします。
※なお、販売した作品のお渡しは、会期終了後にお引き渡しとなります。
共催:株式会社The Chain Museum&弘前brick
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