個展会期の延長のお知らせ

「〇〇の風景」は10月20日(金)の一日のみ、会期を延長いたします。

お時間ございましたらよろしくお願いいたします。


小津 航


会場:Bambinart Gallery

東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 B107

このたびBambinart Galleryでは、小津航 個展「〇〇の風景」を開催いたします。小津航(1991年、東京都生まれ)は2017年に東京芸術大学 大学院(O Jun研究室)を修了、現在は取手のスタジオ航大にアトリエを構え制作活動の拠点としています。

小津はこれまで、クラーナハの「ルクレチア」やシャルダンの「赤エイ」など既存の絵画を参照し、制作をしてきました。本展でも歌川広重の「甲陽猿橋之図」、「箱根 湖水図」などを参照し、制作の起点としています。既存のイメージに自身のイメージと組み合わせて何枚もドローイングし、最終的に描いたドローイングを“モチーフ”として、ペインティングを制作しています。

「私は、紙にコンテなどで描いたドローイングと、画布に油絵具で描いたペインティングの関係、またそれを繋ぐための媒介(自分自身が想起するイメージ)の関係性をテーマとして制作を行っています。 ドローイングそのものを一つのモチーフとして扱い、ドローイングのニュアンスなどを油絵に必要なニュアンスに解釈して描き起こすことで、紙と画布、コンテと油絵具、支持体のサイズなどといった異なる物質間の移行が起因となって生じる問題を、私を媒介として成立させようと考えています。」(小津航)

第三者から生まれたイメージを起点にすることと、画材や支持体を変換することで、制作過程に幾通りもの作用を与え、ペインティングを制作する自身の役割を探る小津。昨年から、白い絵の具で絵を描きはじめたいという欲求から、地塗りをせず油を引いただけの透けたキャンバスを使いはじめました。それはフランドル絵画の、下層の白を透過させて描写をし“白”を意識的に使う考え方が基となっており、キャンバスの透けた状態を利用して、ニュートラルな部分、白から描きはじめた部分、色彩の部分、それぞれの関係により意識を向けて制作に取り組んでいます。

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